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| 【優先出資の条項を導入】 紋別信用金庫 |
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| 【紋別】紋別信用金庫(久慈法夫理事長)は27日、ホテルオホーツクパレスで臨時総代会を開催し、優先出資証券の発行を可能にするため、定款の一部変更案を可決した。同信金では、昨年度(3月期決算)の自己資本比率11・95%から、今年度9月期の仮決算では8・42%に低下。金融当局から早期是正措置の経営改善令を受ける4%未満は上回り、現段階で資本注入の必要はないとしているが、昨年から続く世界的な金融不安と実体経済の悪化などから、自己資本の充実を図り、万が一の事態に備えようと導入するもの。 |
| 優先出資は、信用金庫などの協同組織金融機関が自己資本の充実を図るために、会員からの普通出資を補完するものとして募る出資。出資者は不特定多数の者を対象としているが、業界中央機関である信金中央金庫によるセーフティネットの意味合いが強く、出資者も中金を指すことになる。額面金額を上回る時価発行も可能なほか、株式会社での優先株と同様に出資者には優先的に配当を受け取る権利がある。
この日の臨時総代会には総代71人中69人が出席(委任状出席27人を含む)。挨拶に立った久慈理事長は「米国発のサブプライムローン問題やリーマンブラザーズ破綻に端を発し、百年に一度と言われる世界的な金融恐慌、さらには実体経済への甚大な影響から大変厳しい仮決算を報告させていただいた」と昨年11月に開いた地区別総代懇談会で報告した決算結果を挙げ、「大変なご心配とご不安を与えることになり、改めてお詫び申し上げます」と謝罪した。
また、今年度についても「金融危機、実体経済の悪化は終息の兆しが感じられず、さらなる悪化の傾向にあると言っても過言でないと判断している」と語り、各金融機関でも有価証券運用の時価会計制度に基づいた減損処理による多額の損失計上、企業の経営破たんからくる不良債権処理の増加といった、厳しい経営を強いられている現状を紹介した。
その上で久慈理事長は「当金庫の自己資本比率は仮決算で8・42%を確保しているが、有価証券運用にかかる減損処理会計の対応状況により、左右されることが予想される。市場価格が日々変化し、3月末もさらに低下傾向が見込まれ、最悪の市場価格が想定される場合は優先出資の発行を可能とするなど、資本調達手段の多様化、自己資本の充実を図るため、定款の一部変更によって準備する必要があると判断した」と定款の変更理由を述べた。
優先出資が新たに加わることで、これまでの出資は「普通出資」となり、旧来の定款で示されていた「出資」「出資額」といった部分は「普通出資」「普通出資額」に変更。優先出資の条項として、発行限度口数を40万口、優先配当率の上限は年80割とするほか、金庫解散時における分配方法などについて新たに加えた。
提案された議案は全会一致で可決されたことから、同信金では近く当局に対して定款変更の認可を受けるための申請を行う。同信金によると、国内の信金の半数以上が2006年の会社法改正時に、定款に優先出資を盛り込んでいるが、同信金ではこの際に入れなかったため、今回設けた。 |
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